2025年8月29日ドル円の結果と9月1日の相場予想 ― テクニカル&ファンダメンタル分析

FX予想

はじめに

2025年8月29日のドル円(USD/JPY)は、本来ならば乱高下するような月末相場ではなく、大きなトレンドが生じることなく、前日の予想通りに限定的な値動きにとどまりました。

市場は米国の利下げ観測を織り込みつつあり、ドル全般が上値の重さを見せる一方で、日本側の材料は限定的。
この記事ではまず29日の相場結果を整理し、ファンダメンタルズとテクニカルの両側面から分析。
その上で、9月1日のドル円相場を予想します


2025年8月29日のドル円相場結果

  • 28日の下降チャネルに沿ってのレンジからダウ転換し、強いトレンドは作れないものの、レンジ内で徐々に上昇していく上昇チャネルを作ってきました。(予想通りでした
  • 高値は147.4円近辺(4時間足チャートの60EMA直下)で強く反発したところで、ニューヨークタイムに入ったため、来月に持ち越したくない多くの買いポジションが決済され、強いサポートラインの146.768辺りで押し戻され、一度突き抜けた上昇チャネルラインに到達する前に終了となりました。
  • 月末要因によるポジション調整がメインの値動きで、大きなファンダメンタルイベントもほぼ全て予想と一致した珍しい結果で終わり目立った動きはありませんでした

※29日の相場は「動意薄」という言葉がぴったりで、トレーダーにとっては押し目買いや戻り売りの短期戦略が中心となった一日でした。


ファンダメンタル分析(経済指標など)

2025年9月1日のドル円(USD/JPY)相場は、世界的な金融政策の行方と日本の政治リスクが交錯する一日となりそうです。

米FRBの利下げ期待が高まる一方で、日本では衆議院解散総選挙の可能性が円相場に影響を与える材料となっています。

しかし、この日は注目すべき重要な経済指標の発表が予定されていません
そのため、市場は「材料出尽くし」の状態となり、ドル円は大きなトレンドを描くよりも147.8円~146.6円のレンジ内での値動きがメインになると予想されます。

本記事では、最新の経済指標、政治動向、テクニカル分析を踏まえたドル円見通しを詳しく解説していきます。

米国経済とFRBの利下げ観測

  • 米雇用指標やPCEの弱さが利下げ観測を裏付け、ドル円の上値を重くする要因に。
  • FRBは9月会合で利下げがほぼ確実視されており、ドル売りが優勢。
  • ジェローム・パウエル議長のハト派的な発言がドル安期待を強めている。

日本経済と日銀の現状

  • 日本の工場出荷は前月比‐1.6%と低調、自動車が6.7%減少。
  • 東京コアCPIは前年比+2.5%と伸びが鈍化しつつも、食料インフレは依然+7%超。
  • 失業率は2.3%と過去最低水準に近く、労働市場はタイト。

→ 日銀は大幅な金融政策変更を避ける見通しで、円相場への直接的影響は限定的。

衆議院解散総選挙が円相場に与える影響

  • 不透明感シナリオ:政治混乱が高まればリスク回避で円買い圧力。
  • 安定政権シナリオ:与党勝利が濃厚なら円売り・株高・円安要因。
  • 政権交代リスク:市場が予測困難と判断すれば円高方向へ。

政治イベントは為替市場で一時的なボラティリティを高めやすく、今後の報道に市場参加者の関心が集まる。

9月1日は「重要指標なし」でレンジ内相場に

この日は米国・日本ともに主要な経済指標の発表予定がありません

  • 通常、ドル円は米雇用統計や米CPI、日銀会合などのイベントに強く反応します。
    しかし9月1日はそうした材料がないため、新規の方向感が出にくい「様子見相場」になる可能性が高いです。

材料出し尽くしのため、想定されるレンジ

  • 上値:147.8円付近(直近のレジスタンスライン)
  • 下値:146.6円付近(サポートライン)

→ よって「146.6~147.8円の間での値動き」が基本シナリオ。

シナリオ別の相場展開

  1. ドル安・円高シナリオ
    • FRB利下げ期待が強まり、政治リスクが重なれば146.6円割れを試す可能性
    • 下方向では146.2円が次のターゲット
  2. ドル高シナリオ
    • 予想外に米金利上昇や政局安定報道が出れば147.8円を突破
    • その場合、148円台トライもあり得る
  3. レンジ保ち合いシナリオ
    • 指標もなく、投資家が週後半の米雇用統計を待つ姿勢なら146.6~147.8円でのレンジ内で推移。

テクニカル分析

サポート・レジスタンス

  • 短期サポート146.6146.2円
  • 強めのサポート:146.0円、さらに下では144.4円付近
  • 短期レジスタンス147.8円148.0円
  • 中期レジスタンス148.5円突破なら150円台も視野

特に147円付近は50日移動平均線が重なる水準であり、短期的な攻防の焦点です。

移動平均とトレンド

  • 50日EMA:147円前後で推移
  • 200日EMA:やや下に位置し、中長期的にはドル円はまだ「上昇トレンドの調整局面」と見られる

オシレーター系

  • RSI:50前後、方向感は乏しい
  • MACD:ゼロライン付近での横ばい、モメンタムの弱さを示唆

2025年9月1日のモンキチ流相場予想

シナリオ1(ドル買い優勢)

  • 想定レンジは146.77~147.8円
  • 大きな材料がないため、要人発言でもない限りは可能性はそんなに高くないと思っています。
  • ピンクの点線50日EMA(147円付近)&水色上昇チャネルラインで強めに押し戻され、直近レンジ最安値の146.768円付近で強めに反発し、上昇チャネル形成(レンジ気味にゆっくり上昇)
  • 上がっても147.8付近のチャネル&水平線(強いレジスタンスラインが重なるポイント)で強く押し戻されると予想します。

シナリオ2(ドル買い優勢でやや弱め)

  • 想定レンジは146.6~147.34円
  • 可能性ありと思っています。
  • ピンクの点線50日EMA(147円付近)&水色上昇チャネルラインで強めに押し戻され、直近レンジ最安値の146.768円付近で少しもみ合いながら下降ダウが意識され、突き抜けた後に強めのサポートラインの146.6~146.685円付近で強く反発し、横ばい気味に上昇チャネル形成(レンジ気味にゆっくり上昇)
  • 上がっても147.3~147.34付近の強いレジスタンスラインで強く押し戻されると予想します。

シナリオ3(ドル売り優勢)

  • 米指標が弱く、利下げ観測が強まれば最悪は146.0円割れも想定
    ※材料出し尽くしの日なので基本レンジ内相場として予測できるので、とりあえず9月1日中は146.2円くらいで強く反発すると予想します。
  • 最悪の下落で145.8円までの下値余地は無きにしも非ず
  • 可能性はシナリオ2と同じくらい(始値よりも下値で終わる可能性あり)

👆は日足チャートの分析画面ですが、ボリンジャーバンド2σが収束し、レンジ相場を表しますが、下の方向に少しバンドウォークしかけて、8月28日に少し上に戻されているのがわかりますが、1時間足チャートでは、上昇チャネルをした抜けている状態のため、押し戻されてそのまま下降する可能性は十分にあります。

ただ、レンジ内下限付近に停滞している時間が長めのため、上値が重く、下に落ちてきてもおかしくない状況とも考えられます。

ですが、9月1日中は超強めの上昇チャネルライン下限(約145.8円)まで落ちる前に146.2円、146.0円の強いサポートラインがあるので、材料出し尽くしの弱い相場状況では、大きく値動きはしないと考えますので、トランプ大統領や要人発言がない限りはそこまでは下落してこないと思っています。

※ただし、146.2円~146.0円くらいまでは下降してくる可能性はありと考えます。


トレード戦略(リスク管理を含む)

短期デイトレ・スイング向け

  • 買い戦略146.6円付近で反発確認して押し目買い利確は147.3〜147.34円、もしくは様子見て147.8円、損切り146.2円
  • 売り戦略147.8円付近で戻り売り利確は147.4円もしくは様子見て146.6円、損切り148.2円

中期スタンス

  • 材料出尽くしの時期はポジションを軽くし、明確なトレンドが出るまではレンジ戦略を維持。
  • 米雇用統計やCPIなどビッグイベントの前には一旦リスク回避を優先もしくは、情報に自信があれば、指標発表後に損切りラインを設定して狙うのもあり!
  • 中長期では下目線の可能性大なので、ゼロスワップ口座なら証拠金を1500%以上に維持してショート(売り)ポジションを持ち続ける作戦もあり。
    ※紛らわしいノイズを無視できるのと、大きく利幅がとれるので、これが一番堅実的

リスク要因チェックリスト

  1. 米主要指標(雇用統計、PCEデフレーターなど)のサプライズ
  2. 米トランプ大統領のニューヨークタイムでの要人発言(基本的にはドル安に動きます)
  3. FRB関係者の発言による市場織り込みの変化
  4. 日本側の要人発言(日銀総裁、財務相など)
  5. 株式市場の急変や地政学リスク
  6. 衆議院解散総選挙の情報(まだ未定なのでとりあえずは影響しないと思われます)

    ※FRB側はドルの価値を上げたいと思っていますが、トランプ大統領は逆相関の暗号通貨推しなので、ドルの価値を下げたいという意向があるため、ドルが行ったり来たりになりやすい相場になっている状況が続いています。

まとめ

2025年8月29日のドル円は、終値146.99円前後と小幅な動きにとどまりました。

ファンダメンタルでは米利下げ観測がドルの重荷となり、テクニカルでも147円付近の攻防が続いています。
9月1日は大きな材料が乏しく、146.6~147.8円のレンジ相場がメインシナリオ。
トレード戦略は短期的な値幅取りが有効で、突発的なニュースに備えたリスク管理が重要です。

いずれのシナリオにせよ、レンジ相場の可能性が高いという前提で、上下限値でローソク足が確定して方向転換を確認してからのエントリーが無難だと考えます。

👉 モンキチのワンポイントアドバイス
「トレンドに乗ろうとして、高値掴み安値掴みすると、逆行して利益が減ったり、損切(ロスカット)されるはめになりかねません。レンジ相場の時はもちろんの事、必ず上位足チャートでの強い抵抗ラインや60EMAなどを分析しておき、どこで強く反発するかを把握しておき、調整されて15分チャートなどの下位足の方向転換が確定してからエントリーするようにすると騙しに合いにくくなりますし、利益が増やせます。その分メンタルも楽になります。」

これを意識するだけで、FXでの収入が安定してきます!

FX初心者におすすめの口座
みんなのFX ※世界最狭水準のスプレッド、スワップポイント優遇通貨あり、TradingViewの高機能分析ツールの無料利用可能、0.1Lot(1000通貨)から小取引が可能

DMM FX ※世界最狭水準のスプレッド、デモトレード可能、使いやすい(初心者向け)

※(ドル円でエントリーするには1lot単位でのエントリーになる為、6万円程度の証拠金が最低限必要になります。証拠金率100%切ると損切されてしまいますので、10万円以上の入金が安全です。)

FX自動売買システム
※自分で取引する時間が作れない方もしくは、スキルがない方に代わってプロが自動で取引してくれるシステムです。


※本記事は、情報提供を目的としたものであり、勝ちが保証されるものではありません。必ずリスクは伴います。あくまでも参考までにとどめ、取引判断は自己責任にてお願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました